無線デジタル差圧計/基板作成、乾電池運用

前回までで、ブレッドボードを使ったシステム全体の試作は完成しました。ユニバーサル基板を使って基板をつくることと、乾電池運用をしたいので、電源部分の作成を行います。

電源

電源って、いざ真面目に考えようとすると、なかなかむつかしいですね。USB5Vのありがたみがよくわかります。

今回作ろうとしている無線デジタル差圧計は、Clientとなる本体側に、動作電圧が3.3VのHW-611 E/P 280と5VのLCD/AQM1602XA-RN-GBWが共存します。XIAO ESP32C3は3.3Vでも駆動しますが、高いほうに合わせて5Vで給電することにします。

ただ、単三電池は1.5V程度しか電圧がないので、昇圧することになります。

DCDC昇圧コンバータ/AE-XCL102D503CR-G

AE-XCL102D503CR-G/表面

DCDC5V昇圧コンバータ/AE-XCL102D503CR-Gを使います。10×7.5mmの極小モジュールですが、入力電圧0.9~5.0Vで定格5Vを出力できる優れものです。

AE-XCL102D503CR-G/裏面

裏面左側のENを使うとスイッチが作れますが、今回は単純な昇圧コンバータとして使うので、右側のInput、GND、Outputを使います。乾電池の陽極をInputへ繋ぎ、陰極をGNDに繋ぎます、昇圧した5VをOutputから取り出す形です。

前回までにブレッドボード上で作成した対の気圧計(Server/Peripheral)に乾電池電源とDCDC昇圧コンバータを追加するとこんな感じ。

ブレッドボード左上の緑の基板がDCDC昇圧コンバータです。電源に差し込むだけなので悩む所はないですね。単三電池1本を繋げて電圧を測定すると、電池側で1.34V、昇圧コンバータ後で4.98Vでした。

電圧的には全く問題ありませんが、うまく起動しません。本体側気圧計(Client/Central)で接続を確認できませんでした。

よく見ると、XIAO ESP32C3の5Vピン近くの赤色LEDが不規則に点滅していました。一応動画には撮りましたが、よく考えるとLEDは動画で点滅して見えるので、正常動作時との区別は付かないですね。上の絵からスライドスイッチを追加していますが、起動させるとこんな感じ。

肉眼で分かるほどCharge LEDが点滅しています。ただし、正常起動時も動画では点滅して見えます。

電圧は問題ないのでさっぱり理由は分かりませんが、本体側でBLEの接続が確認できないです。細かくオンオフを繰り返しているみたい。どうしようもないので、とりあえず単三電池直列2本にしてみました。

単三電池2本直列電池ボックス

これでつないでみた所、Charge LEDは点灯状態になって、本体側とBLE通信での接続を確認出来ました。こちらも一応動画に撮りましたが、動画だと点滅して見えますね。

うーん、動画では違いを判別出来ませんが、単三電池2本で安定して動くようになりました。DCDC昇圧コンバータ入力側で2.98V、出力側で4.98Vです。

基板作成

ブレットボード上で乾電池、スライドスイッチ、DCDC昇圧コンバータの追加と、乾電池本数の最適化が出来たので、ユニバーサル基板上で対の気圧計の基板を作っていきます。

8×13列のユニバーサル基板を使ってfritzingで絵を描くとこんな感じ。DCDC昇圧コンバータはXIAO ESP32C3の下に入れて二層構造にするので、上に乗るXIAO ESP32C3は左にずらして書いてあります。

XIAO ESP32C3を重ねるとこんな感じ。見えにくいですね。

作成した対の気圧計の基板と、まだブレッドボード上にある本体側気圧計を並べるとこんな感じ。単三電池2本で起動、接続、差圧の計測が出来ています。

無線デジタル差圧計

左の単三電池が繋がっている方が対の気圧計(Server/Peripheral)、右側のブレッドボードでLCDが付いているのが本体側気圧計(Client/Central)です。本体側LCD右下隅の黒地に白抜きのP表示が出ているので、対の気圧計とBLE接続出来ていることが分かります。

本当は本体側も乾電池で動かしたかったですが、近くのホームセンターには単三2本直列の電池ボックスが一つしかなかったので、5VモバイルバッテリーUSB給電のままです。秋月電子さんで発注しているので、受け取ったら本体側も改造して追記します。

結局4か月かかってしまいましたが、無線デジタル差圧計の作成は完了です。スペック上は差圧を0.01Pa単位で測定できますので、十分小さな差圧を拾うことが出来ます。ただ、実際はばらつきが大きく、安定して出せるのは1Pa単位くらいですね。

無線デジタル差圧計作成はこれで終了して、次は実際に使う場面に移行です。実使用場面は、育苗箱ベンチレータの給気ファン能力測定ですね。

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しろすけ技術研究所
主任研究員

こんにちは。市民農園で野菜作りをしているしろすけです。極小規模の栽培管理システム開発をいつかやってみたいと思っていました。2024年から育苗ケース給排気温調や、水耕栽培管理システムの試作を電子工作で始めました。想像以上に検討することがあったので、記録を残すことにします。バイク(SR400)と耕運機(FV200)の整備記録もついでに記録に残しておきます。


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